Dundgovi県にて救急医療に関する継続研修を初めて実施しました

2019年8月2日

8月1、2日と、日本の救急医療の専門家である木村医師(国立国際医療研究センター)と藤田医師(旭川医科大学)を招き、ウランバートルから南に300kmほど離れたDundgovi県にて救急医療に関する研修を実施しました。これらの研修は、すでにウランバートルでは何度も実施されていますが、地方で実施するのは初めてになります。

私たちは、地域での医療の質の向上を目標にプロジェクトの活動を展開しています。なかでも重点科目となっている救急医療に関する研修は、地域の病院で勤務する医師たちの役立つ内容になることを意識して作成されています。両専門家(木村医師、藤田医師)は、これまで度々モンゴルに来られており、研修パッケージの開発に尽力いただきました。

今回は2種類の研修をDundgovi県病院の講義室で開催し、周辺の県からも含め12名の医師たちが参加しました。初めての土地でしたが、研修の企画、準備、運営など、全てモンゴル側が行いました。両専門家には、技術的なアドバイスをいただきましたが、実質的にほぼ全てがモンゴル人だけで実施できることがわかりました。

今回初めての土地でもほぼ問題なく研修を実施することができましたので、今後プロジェクトで開発した研修を広く国内で実施できそうです。まだまだ解決すべきこと、準備すべきことはありますが、開発された研修が広く各地で実施され、モンゴルの地域の医療の質の向上に貢献できるよう、プロジェクトとしての残された期間、支援を続けたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

【画像】

チームで蘇生に対応する練習をしている様子

【画像】

外科的な手技の練習をする参加者たち