プロジェクトのメンバーが交代しました

2019年11月22日

プロジェクトの開始直後から、3年半以上にわたりプロジェクトの活動を支えてくださっていたTumendemberel医師が10月末で退職しました。Tumendemberel医師は、日本への留学経験もある感染症専門医です。プロジェクトでは、日本から医師が来て短期専門家として活動することが多くありましたので、モンゴル語の医学用語に精通し、かつ日本語が理解できるTumendemberel医師は貴重な存在でした。特に研修パッケージや研修マニュアルの開発では、高度な専門用語を使用することもありましたので、彼女の力がなくては、プロジェクトはこれほどの成果をあげることはできなかったと言っても過言ではありません。プロジェクト終了まで1年ほど残してはいますが、これまでの経験と知識を必要とされ、日本の医療機器メーカーへ、転職することになりました。プロジェクトの大変な時期を支えてくれたTumendemberel医師に感謝しつつ、彼女のこれからの活躍を応援したいと思います。

変わって、11月18日よりOyun-Erdene(オユン-エルデネ)さんが後任としてチームに加わりました。オユンさんは、留学生として日本の大学と大学院で経営学を学び、合わせて11年、日本に滞在した経歴を持ちます。東京に5年、札幌に6年暮らしたそうで、モンゴルの冬の寒さを知っているので、北海道の冬は全く問題ではなかった、とのことです。モンゴルに戻ったあとは、オルホン県にある医療施設に勤務されました。
そしてオユンさんは、「このプロジェクトの一員として、今まで学んできたことや、経験を活かして、プロジェクトの目標としているモンゴルの医療サービスの向上に貢献しながら、プロジェクトと共に成長していきたいと思います。」と抱負を語りました。

現行のプロジェクトは、約1年の活動期間となりました。残された期間にすべきことを整理し、定着する成果をあげることができるように、新たなメンバーとともに最大限頑張りたいと思います。引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 井上信明

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短期専門家のレクチャー通訳をするTumenさん(右から2人目)

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新しくチームのメンバーに加わったOyun-Erdeneさん(写真中央)