モンゴル国における看護師の卒前教育に関する調査が行われます

2020年1月31日

2020年1月29日、JICAインターンシップ・プログラムによりプロジェクトに配属された竹内渚看護師が、モンゴル国における看護師の卒前教育に関する調査活動を開始しました。

当プロジェクトでは、看護師向け指導者養成研修(TOT研修)の開発に取り組んでいます。日本から短期専門家を招き、研修パッケージを開発し、昨年末には看護師向けTOT研修のパイロット版を開催するなど、これから本格的に看護師向けTOT研修が実施されていくことが期待されています。これはすでに看護師としての資格を有する看護師の能力向上に主眼を置いたものです。

卒後研修のことを理解するためには、看護師を養成する教育機関を卒業するまでの教育課程についても、よく理解をしておく必要があります。卒前から卒後までの期間をひとつの教育課程として捉え検証していくことは、モンゴル国の看護師全体の能力の強化について考えていく上で、とても重要であると考えられます。

今回竹内看護師が行うのは、看護師になるためにモンゴルではどのような教育が行われているのか、その教育の枠組みを規定する法令、法令に基づく教育の実施体制、教育カリキュラム等についての調査です。調査期間はひと月半ほどですが、その間、ウランバートル市内に限らず、ダルハン県等にも調査のエリアを広げ、広く看護師の卒前教育について調査を行います。また調査内容は、国内外の関係者と広く共有できるようにすることが計画されています。

プロジェクトでは、竹内看護師の調査が、モンゴルにおける看護教育のさらなる向上につながるよう、各関係機関と連携し、支援していきたいと思います。

モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト
業務調整員 大熊 浩

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Narantuya保健開発センター長(右から2番目)、Sevjid人材政策調整部長(左)への挨拶を終えた竹内看護師(左から2番目)