在モンゴル日本大使館との共催・伊藤チーフアドバイザーによる社会保険セミナーが行われました

2019年3月27日

3月12日、在モンゴル日本大使館との共催で、モンゴル日本人材開発センターにおいて社会保険セミナーが行われました。セミナーでは、伊藤チーフアドバイザーが「日本の年金制度から、モンゴルの年金制度の将来を考えよう!」というテーマで講義を行いました。

歳をとるというリスクは誰もが直面するものです。加えて、少子化が進む日本では自身の子供に頼って生活することも困難になっている中、老後も自立して生活することが求められます。その状況を踏まえて、日本の公的年金の意義について説明が行われました。

年金制度については、積み立て方式(自分が将来年金を受給するときに必要となるお金を、現役世代の間に積み立てるもの)、賦課方式(年金支給に必要なお金を、その時の現役世代からの年金保険料でまかなうもの)という制度の特徴を紹介したほか、日本では賦課方式を基本としながら積み立て方式を組み合わせることとしており、その利点についても説明が行われました。

さらに、モンゴルの将来における高齢化率上昇の見込みについて触れ、今後どのような年金制度を設計していくべきかについて課題を投げかけ、出席者の皆さんと議論を行いました。
最後に、伊藤チーフアドバイザーからは、「年金の制度は、その国に住んでいる人々の生活や文化に合ったものであること、その人々が納得したものであることが重要だ」という意見が述べられ、出席者は、今後も国民一人一人が年金制度に関心を持ち続けることが大切だと理解をしました。

今までもSINRAIプロジェクトでは、広報の一環としてモンゴルの方々に対し、年金をはじめとする社会保障の意義について説明をする活動を行ってきました。今回は、在モンゴル日本大使館との共催セミナーという、プロジェクトの活動を更に多くの人に知ってもらう機会をいただいたこと、改めて感謝を申し上げます。

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発表をする伊藤チーフアドバイザー

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セミナー参加者の様子

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発言をするカウンターパート

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発言をする菊池専門家