内科・ICU病棟での患者受入れを開始しました

2020年10月13日

2020年9月7日、日モ病院は内科・ICU病棟をオープンし、入院患者の受入れを開始しました。2019年10月に外来診療サービスを開始してから約1年の間、プロジェクトでは、診療サービスの拡大に向けて、医療現場からの報告を受けながら、患者中心の医療サービスのあり方や医療事故防止のための体制づくり、病院の安定的な運営に向けて指導を行ってきました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2020年4月以降は日本人専門家が直接現場を確認することができない状況が続いているものの、オープン前の準備状況を確認するため、9月2日、モバイル端末を用いて試験的に「オンライン院内視察」を実施しました。当日は、モンゴル側で模擬患者を立てて、患者支援センターでの入院手続きから病棟への移動案内、病室での看護師の患者さんへの対応の仕方、医薬品や物品の保管状況と管理方法、給食の配膳方法など、入院に関わる一連の業務の流れを確認しました。テレビ画面を介しての視察となりましたが、病棟内部のハード面の状態、入院手順や動線、物流など大まかなプロセスについて把握することができました。この視察を通じて確認された課題や改善が必要な点については、個別に協議する機会を設け、引き続き指導を行っています。

病棟のオープン後、看護師は病棟内を巡回しながら患者の声を聞くようにしています。実際に入院した患者からは「環境がよい」「丁寧に情報提供されている」といった声が聞かれていますが、一方で、今後はさらに多くの入院患者を受け入れることが見込まれています。プロジェクトでは、これまで教授してきた「日本式の患者中心の医療」が現場でしっかりと患者に行き届くよう、オンラインでのコミュニケーションを重ね、モンゴル側と協働で日モ病院の組織づくりに取り組みます。

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オンライン画面上の病室における患者対応シミュレーション

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ナースステーションにおける準備状況確認

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ICUにおける準備状況確認