プロジェクトの研修機材・物品をカウンターパート機関に譲渡しました

2021年6月3日

2015年5月から2020年12月に実施された先行プロジェクト「一次及び二次レベル医療施設従事者のための卒後研修強化プロジェクト」において、カウンターパート機関である保健開発センター(CHD)、そして医師、看護師をはじめとする医療従事者とともに、いくつもの研修プログラムを開発、実施してきました。そして同プロジェクトは、これら研修で使用する医療機材、物品を現地で、あるいは日本から調達し効果的に活用してきました。

先行プロジェクトの前半期間において、私たちプロジェクトチームが主導して研修の計画を立て、これら機材・物品の管理をしてきましたが、プロジェクトの後半になると、保健開発センターが研修の計画を立て、必要な予算を確保し、研修の主催者としての体制が確立され、プロジェクトの手を離れました。昨年12月の先行プロジェクト終了の区切りとして、これまでプロジェクトが管理してきた研修機材・物品を保健開発センターに譲渡することになり、センター長ご臨席のもと譲渡のセレモニーを開催しました。機材はパソコン、プロジェクターなどのOA機器から、医療用マネキン、超音波診断機など多岐にわたります。

機材・物品の譲渡にあたり、保健開発センターのNarantuyaセンター長にはCertificate of Handoverに署名を頂き、譲渡の手続きが完了しました。同センター長からは、先行プロジェクトにおける研修指定病院の基準作りや評価法の開発、研修事業においては、保健開発センターの研修管理能力の向上など、旧プロジェクトの成功を引き合いに、このベースの上に、新しいメンバーも加わり、今後のプロジェクト活動の成功に期待します、とのお言葉がありました。

5年半に亘る先行プロジェクトが終了し、これを引き継ぎ今年1月、チームのメンバーも新たに開始した「医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト」は、モンゴル保健省、並びに保健開発センターからの大きな期待を背負い、カウンターパートとの協力も密にこれからも活動を続けていきます。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
業務調整員 大熊 浩

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研修機材・物品の引き渡し文書に署名するNarantuyaセンター長と大熊調整員

【画像】センター長と馬場チーフを中心にプロジェクトメンバーとCHDスタッフの皆さん