モンゴル看護協会が主催する国際看護学会で菅原専門家が講演しました

2021年12月23日

看護師の働く環境が大きな注目を集めている今、「看護とメンタルヘルス」をテーマとした国際看護学会がモンゴル看護協会によって開催されました。

本学会に際し、開会式ではプロジェクトの馬場俊明チーフが挨拶を務め、「現場に従事するモンゴルの看護師たちが現場の声を届けることが大切である」ということが伝えられました。続いて、イギリスやアメリカ、ドイツからの発表者が看護師のメンタルヘルスに関する現状、COVID-19が世界の看護人材に与えている影響、そしてCOVID-19における倫理問題についてそれぞれ発表しました。

その中で菅原専門家は「メンタルクライシスに負けない!モンゴルの看護における展望について」と言ったテーマで講演を行いました。COVID-19によるネガティブな影響に焦点が置かれる中、菅原専門家は近年の卒後教育に関する研究や日本における卒後教育、モンゴル国における本プロジェクトの取り組みについて紹介をし、看護職が明確なキャリアビジョンや展望を抱くことが、様々な困難に打ち勝つ看護人材の育成につながるという、新たな視点を示すものでした。

この学会にはモンゴル国内から21県の総合病院・地域診断治療センター(RTDC)、保健省管轄の16病院、ウランバートル市保健局管轄の病院や私立病院等、35機関もの看護関連部や病院看護部から400人以上の医療従事者が集まりました。そうした全国の看護師や関係者たちに対し、本プロジェクトにおいてモンゴル全国共通の新人看護師の卒後研修のガイドライン作成やクリニカルラダーを作成に取り組み予定であるといったプロジェクト活動の紹介をすることができ、とても貴重な機会にもなりました。

こういった貴重な機会を重ねながら、これからもモンゴルの看護師の皆さんと協力しながら活動を広げていきたいと思います。

プロジェクトアシスタント ビンデリヤ

【画像】モンゴル看護協会長や各国の発表者・国内の参加者らと共に

【画像】

プロジェクト事務所から学会発表を行った菅原専門家とアシスタント ビンデリヤ