モンゴル初の看護師のファシリテーター養成研修が実施されました

2021年12月25日

モンゴルで初めてとなる、新人看護師及び助産師の指導者を育成する役割を担うことが期待される人々を対象にしたファシリテーター養成研修が2021年12月23~25日の3日間、保健開発センターで実施されました。

今回のファシリテーター養成研修の受講生は、今まで実施されてきた指導者研修を受講した研修生の中からより後任指導に意欲的な人たちが選出され、実施されたものでした。この研修はこれまで様々なことを医師に教わることが多かったモンゴルの看護師にとって「これからは看護師によって指導者が育成され、看護師によって研修が実施されていく」という非常に大きな意味を持つ研修であり、今回育成されたファシリテーター達はこれから開催される指導者研修にて指導者となって研修生を育成するといった、とても重要な役割を担うことになります。

また研修プログラム中では国立国際医療研究センター(NCGM)国際医療協力局の呼吸器内科医である草場勇作先生より「呼吸器内科診療とCOVID-19」について、オンラインで講義をして頂きました。本講義によって、研修生たちは昨今の日本におけるCOVID-19の状況や治療方法等について最新の情報を得ることができた様子で、講義終了後には活発な質疑応答が繰り広げられていました。

研修3日目となった12月25日は、モンゴルの近代医療100周年の記念日でもあり、研修生達が研修リーダーを務める教師陣に感謝の意を伝える場面もありました。モンゴルの近代医療100周年という記念すべき日に、モンゴルのこれからの看護を担う同志らと共に学び、これから拡充されていく指導者研修のファシリテーターという受講証を受け取ることができた研修生たちにとって、とても誇り高く、喜びと感謝にあふれた3日間となりました。

医師及び看護師卒後能力強化プロジェクト
プロジェクトアシスタント ビンデリヤ

【画像】

病院の課題について活発に議論する研修生たち

【画像】

研修リーダーに感謝の言葉と記念品を送るファシリテーター達

【画像】

草場医師の講義を熱心に聞く研修生達

【画像】

草場医師に様々な質問をする研修生の様子

【画像】モンゴル近代医療100周年とファシリテーター研修修了を祝って(皆で民族衣装デールでの記念写真)