「総合診療研修の経験共有セミナー」をオルホン地域診断治療センター(RDTC)で開催しました

2022年2月17日

2月17日に、「総合診療研修の経験共有セミナー」を保健省・保健開発センター、オルホンRDTCと共同で開催しました。9県および首都から14病院の院長ほか病院幹部と研修責任者26名がエルデネット市に集いました。

本セミナーの目的は、オルホンRDTCの例からモンゴルに導入された総合診療研修の開始準備・運営方法や施設を実際に見て詳しく学ぶことで、研修準備をより早期・確実に実施できるようになり、プロジェクト第2フェーズの大きな目標の一つである、総合診療研修の全国展開に資することです。

開会式では、保健省行政管理局長Erkhembayar氏から、総合診療研修を実施可能な施設を増やすことに関して、出席している病院幹部の方達に改めて協力依頼がされました。オルホン県副知事A.Tuvshinjargal氏からは、県として今まで総合診療研修の導入に向けてどのような支援行ってきたかが共有された他、総合診療研修とそれにより地域に医師が定着することへの期待が述べられました。

オルホンRDTCの副院長・研修部長Batsukh氏と研修・国際関係・研究担当のUndrakhsaikhan氏が当該RDTCの研修プログラムの内容や研修開始に向けた準備の全般について講義で説明しました。救急部長のBatbayar氏はトリアージをテーマに指導医による模擬講義を行いました。研修医による症例プレゼンテーションにも参加することができ、総合診療研修における教育方法について具体的なイメージを持っていただけたと思います。

グループワークでは、プロジェクトが実施手順の説明と全体のファシリテーションを行った上で、12月の国別研修で作成した、総合診療研修の導入に向けた活動計画である、アクションプランのフォローアップを行いました。具体的には、アクションプランの実施に際し、最近2ヶ月間の準備の中で直面した課題や解決法について様々な意見を出し合い、各グループから発表していただきました。

また、同日には保健省Erkhembayar局長からICUと救急専門看護研修実施の許可証が院長と副知事に手交され、首都以外で看護専門研修を実施する道が開けた記念すべき日となりました。

モンゴルにおける医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 馬場 俊明

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