プロジェクトのモデルサイトがあるオルホン県とボルガン県を訪問しました

2022年4月25日

4月17日~4月20日にオルホン県とボルガン県を訪問し、各県の保健局、プロジェクトのモデルサイトである病院、プロジェクトの関係機関となる一次医療機関等を視察、現状の課題の把握、新チーフアドバイザーの挨拶を行いました。

オルホン県の保健局では、Sukhee保健局長とBayarkhuu専門官と面談しました。Sukhee局長はプロジェクトの第1フェーズで指導医養成講習会を受け指導医になり、オルホン県地域診断治療センターで総合診療研修が開始した時から2年間研修医の指導に当たった経験もあります。さらに総合診療研修を修了した医師らの活躍を目の当たりにしており、総合診療研修を積極的にサポートする姿勢を示してくださいました。

地方ではじめて医師の専門研修を開始し、総合診療研修を取り入れたオルホン県地域診断治療センターでは、Naran-Erdene院長、Batsukh研修・イノベーション部長をはじめ、2022年度の「国際医師の日」に保健省から金の聴診器を受賞されたBatbayar医師らと面談しました。また、Batsukh部長らからの総合診療研修の実施についての説明、ウランバートルにあるモンゴル日本病院から総合診療研修のローテーションの一部の研修に来ている2名の研修医の症例検討会への参加、施設内の視察を行いました。さらに2022年10月に開始される看護師の専門研修(集中治療室の看護等)に向けての支援や看護師の指導者養成研修の実施のニーズなどの情報交換を行いました。

ボルガン県では、保健局を訪問し、Narantuya県保健局長とその他の関係者とプロジェクトの活動について面談しました。その後、保健局のOtgonsuren看護専門官とともにボルガン県総合病院を訪問しました。ボルガン県総合病院は、近隣のオルホン県地域診断治療センターと連携し、総合診療研修の導入を目指しています。総合診療研修の準備に関する課題やニーズについて話し合い、施設内の視察を行いました。

今回の訪問では、総合診療研修の拡大を支援していくためのオルホン県とボルガン県の現状把握とニーズ等が明確になりました。プロジェクトでは、オルホン県地域診断治療センターが地方の病院に指導していけるように、また、ボルガン県総合病院が総合診療研修を開始できるように支援や調整をして参ります。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
チーフアドバイザー 明石 秀親
専門家 池本めぐみ

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オルホン県保健局の局長らと

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オルホン県地域診断治療センターで総合診療研修の現状などを話し合う様子

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ボルガン県総合病院のシミュレーション室