「一次および二次レベル医療施設従事者の卒後研修強化プロジェクト(フェーズ1)の成果報告会」及び「医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト(フェーズ2)説明会」を開催しました。

2022年5月12日

2022年5月12日、プロジェクトはモンゴル保健省と保健開発センター(CHD)協力のもと、国立第3病院大講堂において「一次及び二次レベル医療施設従事者の卒後研修強化プロジェクト(フェーズ1)の成果報告会」及び「医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト(フェーズ2)説明会」を開催しました。

プロジェクトは、フェーズ1において医師の総合診療能力向上のため、保健省並びにCHDと協力して日本での研修やモンゴル国内でのワークショップなどの活動を通じ、カリキュラム開発や指導者養成研修の開発、研修の実施に必要な研修病院指定基準の策定などを行い、医師の卒後総合診療研修制度をモンゴルで導入しています。

フェーズ1の具体的な成果として、研修のためのカリキュラムやマニュアル等が開発され、研修指導者を育成するファシリテーター、指導者も養成されたこと、さらに国立第3病院、チンギルテイ病院、モンゴル日本病院、オルホンRDTC、ドルノドRDTC病院が研修指定病院に登録され、モンゴルで初めての総合診療研修が開始されたことが発表されました。また、2021年1月からは後続プロジェクトの「医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト」が開始し、医師に加えて、看護師、助産師についても同様に卒後研修の強化のための活動を始めたことを報告しました。

この日総合司会としてイベントを進行頂いた保健省行政管理局のErkhembayar局長は、かつてCHDの担当官として総合診療研修のカリキュラム開発などに尽力されました、またJICAモンゴル事務所の田中伸一所長からご挨拶を頂いた他、会場にはフェーズ1の関係者も多く集まり、モンゴル側各担当からの成果報告の他、また日本からはフェーズ1のチーフアドバイザーとしてプロジェクトを率いた井上信明医師(国際医療研究センター)もオンラインで参加し、フェーズ1の成果発表を頂くなど、参加者それぞれがこれまでの活動に対し誇りをもって伝える記憶に残る1日となりました。

今回のイベントは、これまでのプロジェクト活動を振り返り総括するひとつの区切りの機会となりなりました。プロジェクトは今後も、保健省、CHD、JICAモンゴル事務所はじめ、国内・国外の関係機関方々との連携のもと、引き続き活動を進めてまいります。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
チーム一同

【画像】集合写真 保健省からはErkhembaya行政管理局長、JICAモンゴル事務所からは田中所長がご出席され、日本からはフェーズ1のチーフアドバイザー井上氏がオンライン参加されました。