地方で初めての看護ToT研修をオルホン県で開催しました。

2022年6月9日

2022年6月2日から3日にかけ、オルホン県地域診断治療センター(以下、オルホン県RDTC)にて地方初の看護ToT研修が行われました。

この看護ToT研修は、2021年10月にオルホン県RDTCが地方で初めて看護専門研修実施機関として承認されたことが契機となっており、今後開始される看護専門研修に向け、指導に携わる看護職への研修が切望され実現したものです。

地方で初めての看護ToT研修開催ということで、開会式には保健省事務次官のTs.Erdembileg氏、ToT研修を担う保健開発センター長のB.Narantuya氏も参加し、祝辞を述べました。また、開催県となったオルホン県からは、県知事であるS.Batjargal氏、オルホン県保健局長D.Sukhee氏も出席し、研修生やファシリテーターの士気が高まりました。そして、JICAモンゴル事務所の保健分野担当である川幡玲子所員からも挨拶があり、地方開催にも関わらず、これまでにない程の盛大な開会式となりました。

研修には、オルホン県RDTCから13名、県保健局看護担当官や家庭保健センターの看護師各1名が選ばれ、隣県にある病院からフブスグル県総合病院、ダルハンオール県総合病院、セレンゲ県総合病院、ボルガン県総合病院からも2名ずつ選出されたほか、ダルハンオール県にあるモンゴル医科大学分校の看護教員も1名参加し、総勢24名の研修生が受講することとなりました。また、研修生以外にもボルガン県、ダルハン県保健局の看護ケアサービス担当官や、12月にウランバートルで実施された看護TOT研修でファシリテーターとなったダルハン県総合病院の看護部長もオブザーバーとして参加し、プロジェクト関係機関のこの研修への期待の大きさと意気込みを感じる機会となりました。

そして今回の研修では、これまでワーキングメンバーが検討を重ねた看護症例が実際に用いられるとともに、それらを盛り込んだ研修冊子も刷新され、研修生やファシリテーターらがそれらを熱心に活用している様子がとても印象に残りました。

今後も看護職ToT研修開催の支援を行いつつ、看護専門研修開催に向け地域病院と連携しながらプロジェクト活動に取り組んでいきたいと思います。

医師及び看護師の卒後能力強化プロジェクト
プロジェクトアシスタントビンデリヤ

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開会式で挨拶をする事務次官のTs.Erdembileg氏

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開会式で挨拶をする保健開発センター長B.Narantuya氏と来賓の方々

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開会式での受講生の様子

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グループワークに熱心に取り組む受講生たち

【画像】修了証と看護ToT研修の冊子を持って参加者らと共に