助産師のオンラインイベント「第2回 助産師の意見交換会-思春期や学童期への性への課題と助産師による性教育実施の可能性-」を開催しました

2022年8月10日

プロジェクトは、2021年12月にモンゴル助産師会らとともに「第1回助産師の意見交換会」を開催し、助産師の卒後研修のニーズ、助産師の職務記述書と実際の実務などについての意見交換を行いました。その後、助産師のコンピテンシーやMongolian National Standardの策定などの活動が実施される中、多くの助産師から「思春期や学童期の性の課題」が聞かれていました。

さらに2022年10月にはじめての助産師の専門研修が開始される予定であり、その専門は、「家族計画のアドバイザー」「性と生殖に関するアドバイザー」などが保健大臣令として出されており、母子保健サービスを担う助産師への期待は大きくなっています。

今回は、日置短期専門家がモンゴルに赴任されていることを機会に、「日本の助産師におけるピア教育の経験から」を共有いただき、モンゴルからは、モンゴル医科大学のS. Serjnyam先生に「青少年の研修や研究、ピアメンター育成を行うNGO『Owners of a Healthy Future』の活動紹介」を産婦人科医や学校の教職員の視点から発表されました。また、D. Nasantogtoh助産師らからは、若年妊娠の心理的サポートや産後の不安が報告されました。

オンラインイベントには、モンゴル全土から196名の助産師、医師、大学教員らにご参加いただき、多くの課題とその対策について話し合う事ができました。

プロジェクトでは、モンゴルの助産師が社会全体のさまざまな職種と連携し、思春期の性への課題に対応していけるように活動して参りたいと思います。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
専門家 池本めぐみ

【画像】

【画像】

【画像】