手島恵短期専門家(千葉大学大学院看護学研究院教授)が看護管理者向け講義を行いました

2022年9月20日

9月12日から16日にかけて、千葉大学大学院看護学研究院の手島恵教授が、看護分野短期専門家として来蒙されました。手島教授は国際看護師協会(ICN)理事も担っており、9月14日の看護管理者向け講義では、WHOから出されたGlobal strategic Nursing and Midwifery 2021-2025(GDNM)、2022年ICNから出されたA Voice to leadについてご紹介頂きました。講義にあたっては、保健省行政管理局長のP.Erkhembayr氏や保健開発センター長のB.Narantuya氏、JICAモンゴル事務所の永井雅姫氏よりご挨拶を頂き、今後のモンゴルにおける看護を考えるうえでとても貴重な機会であること、多くの国民が看護職に期待を寄せていることなどが参加者に伝えられました。開催会場となった保健省には、保健省や保健開発センター、ウランバートル市保健局、国立医科大学、モンゴル看護協会、保健省管轄の看護専門研修を実施機関となっている国立病院や産科病院の看護部長ら合わせて40名程が集った他、オンラインでは全21県の保健局の看護サービス担当の専門官、県総合病院や県RTDCの看護部長らが参加し、総勢95人を超える看護職らが参加する貴重な研修会となりました。

講義後には、看護職定着に関する課題についてグループディスカッションが行われ、講義を踏まえ、モンゴルにおける現状の打開策についてどのような方略が考えられるか議論を深めることができました。手島教授からは、行政や教育機関、現場の看護管理職が一堂に会しこのように議論を交わすことができていることは世界的にも貴重なことであり、とても有意義な機会であることが繰り返し伝えられました。また、次回短期専門家としてモンゴルにお越しいただく聖路加国際大学名誉教授の吉田千文専門家もオンラインで参加され、改めてモンゴルの看護職の活力に感銘を受けるとともに、モンゴルの看護職が多くの可能性を秘めていると感じられたことが伝えられました。

日頃からモンゴルの国民の為に尽力いただいている看護職の皆さんに感謝するとともに、今後もモンゴルの看護職の方々と共にプロジェクト活動に尽力し続けてきたいと思います。

プロジェクトアシスタント
ビンデリヤ

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Global strategic Nursing and Midwifery 2021-2025(GDNM)・ICN A Voice to leadについて説明する手島恵教授

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真剣に耳を傾ける参加者たちの様子

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グループディスカッションをする参加者の様子

【画像】ディスカッションの結果を発表する参加者

【画像】研修に参加した方々と共に