第2回看護師・助産師ファシリテーター養成研修が行われました

2022年9月27日

2022年9月21日~23日の3日間、看護師及び助産師のファシリテーター養成研修が開催されました。これは今後、指導者養成研修(ToT研修)を実際に担うファシリテーター養成を目的とした研修で、今回の研修により、看護師は昨年第1回に養成された24名に加え17名が、助産師においては初となる7名のファシリテーターが養成されることとなりました。選出されたメンバーの多くは、卒後専門研修を実施している機関から選出され、かつ、これまで実施されてきた指導者養成研修受講生の中でも、より後任指導に意欲のある看護師・助産師が推薦され研修に参加しました。

今回のファシリテーター養成研修では、指導者養成研修のプログラムの意図をしっかりと把握し、講義内容を分かりやすく伝えるという実践的な研修を行いました。さらに、新たな取り組みとして、当PJの明石秀親チーフのアイディアにより、スノーフレークゲーム(同様の指示で紙を切るものの、出来上がった紙の形が様々であることを通し、多様性を学ぶ)や、マシュマロチャレンジ(スパゲッティや紐、テープなどを用いて、いかに高い場所にマシュマロを掲げることができるかを競うことで、限られた資源と時間の中でのチームビルディング等を学ぶ)といったゲームが取り入れられました。これにより、研修生達からは「教科書や講義からでは習得し難いファシリテートの役割等を楽しく学ぶことができた」と好評を得ることができました。

また研修2日目にはJICA本部のプロジェクト担当である佐藤里衣課長、鼻戸理沙職員、磯川笙子職員が研修の様子を見学され、参加者がとても積極的に研修に参加している様子に驚くとともに、第一フェーズでの活動がきちんと継続されている様子を直に見ることができ嬉しく思うことなどが研修生たちに伝えられました。

看護師によって看護師が育成され、看護師によって研修が実施されていくことを目指す過程において、このファシリテーター養成研修は非常に大きな意味を持つ研修です。今回育成されたファシリテーター達は、これから開催される指導者研修でのファシリテーターとして研修生を育成する、とても重要な役割を担うことになります。また、今後行われるToT研修のファシリテーターとしてだけでなく、それぞれが今回の研修中に得た知識を活用し、所属機関で研修の計画、指導の仕方等を現場に伝え、ロールモデルとなっていくことも望まれています。

これからも看護師の皆様と一緒にモンゴルの看護分野の発展に尽力していきたいと思います。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
プロジェクトアシスタント ビンデリヤ

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スノーフレークゲームの際の様子

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配られたスパゲッティ・紐・テープなどを使って試行錯誤する研修生の様子

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配られたスパゲッティ・紐・テープなどを使って試行錯誤する研修生の様子

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JICA本部視察団の方々からの挨拶(左から鼻戸理沙職員、磯川笙子職員、佐藤里衣課長)

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閉会式の様子(保健開発センターの人材開発部長B.Battsooj氏より)

【画像】研修終了後、終了証と共に参加者に配られた集合写真(保健開発センター前にて)