ウブルハンガイ地域診断治療センターでの総合診療研修の実施状況調査を行いました

2023年1月5日

プロジェクトは、2022年12月19日、20日に、ウブルハンガイRDTCにおいて日本の国立国際医療研究センター(NCGM)から短期で派遣された草場医師、須山医師を迎えて、この10月から始まった総合診療研修(日本での医師の初期臨床研修に相当します)の実施状況を調査するとともに、総合診療研修の実際のやり方などについての講義を行いました。

本プロジェクトで進めている総合診療研修の全国展開に向けて、保健省と保健開発センター(CHD)はその研修指定病院を現在増やしているところで、この2022年10月から、これまで5施設であった研修認定病院が8施設に増えました。ただ、実際にどのように研修を行っているのか、あるいは研修を進めるに当たって何か課題はないのか、などについて不明だったことから、今回、総合診療研修を始めて間もないウブルハンガイRDTCを訪問することにしました。

結果、総合診療研修医は調査当時2名で、指導医は回診時や外来診療時に熱心に研修医に教えていました。加えて、今後さらに研修を充実させてもらうべく、日本での初期臨床研修の仕組みとその実際の他、具体的な研修計画の立て方や研修医の評価方法、症例検討会や抄読会などの方法、KJ法、フィードバックや文献検索のやり方などについて、指導者養成研修(TOT)内容のレビューも兼ねての講義と、加えて「日本での研修医の1日」に関するビデオ視聴、質疑応答などを行い、総合診療研修の理解を深めていただきました。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
明石 秀親

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ウブルハンガイRDTC

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調査風景

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講義風景

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講義後集合写真