日本からの短期専門家による「病院研修担当者向けセミナー」の実施-総合診療研修の全国展開に向けて-

2023年2月10日

研修会期間:2023年2月8、9日の2日間
場所:保健開発センター(CHD)

プロジェクトでは、2023年2月8、9日にウランバートルの保健開発センター(CHD)において、日本から放生雅章先生(国立国際医療研究センター(NCGM)医療教育部門長)をお迎えして、総合診療研修を実施予定のモンゴル全国の主要病院の研修部門担当者に対し、日本での医師初期研修の計画立案やマネージメントについてのセミナーを開催しました。

本プロジェクトで支援している総合診療研修の全国展開(専門研修の初年度に必須化する)に向け、保健省と保健開発センター(CHD)はその研修認定病院を増やすべく毎年TOTを実施し、研修指導医を増やしてきました。また、研修病院認定基準を作って研修病院を増やしているところです。ただ、認定基準だけ満たしても、その病院が必ずしも具体的に研修の計画や運営できるわけではないということが昨年12月の調査で判明しました。このため、今回、日本の中で最も研修医を多く受け入れ、医学生からも人気の研修施設でもあるNCGMから短期専門家をお呼びし、これから研修認定施設になることが期待されている主要病院(初日はオンラインで、モンゴル全国21県にある県病院や5ヶ所の地域診断治療センター(RDTC:県病院よりも大きな病院)(計21施設)、2日目には対面でウランバートルにある地区病院に相当する病院や国立の専門病院(合計34施設)、の研修担当者に対し初期臨床研修の具体的な計画策定方法や研修項目の実施方法につき講義をしていただきました。

結果、初日には合計81名、2日目には合計32名の各病院の研修担当者が参加して、日本の初期臨床研修の研修マネージメントにつき学ぶことができました。今後、この講演内容を踏まえて、研修認定病院の申請が増え、より適切な初期研修が行われることが期待されます。

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初日のオンライン研修

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オンライン研修参加数

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2日目の対面セミナー

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講義後集合写真

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
明石 秀親