モンゴル国初、助産師の専門研修が開始されました

2023年4月26日

2021年12月、モンゴル国の母子保健の向上、女性や社会のニーズに対応する等のために保健大臣令A774が発令され、助産師の専門研修(5領域:妊娠準備のアドバイザー、家族計画、妊娠期および産後のアドバイザー、等)が開発されることになりました。JICAプロジェクトでは、2022年1月から保健省、保健開発センター、モンゴル医科大学、助産師らと5領域の専門研修のカリキュラム開発に取り組み、2023年3月に保健省で承認を受けました。
2023年4月23日、モンゴル国ではじめての助産師の専門研修の開始となる開講式が国立医科大学で開催されました。開講式では、研修を実施する国立医科大学のD.Tserendagva病院開発局局長が「助産師の教育・育成は、国立医科大学でカリキュラムに沿って育成しています。その後、学部教育を修了した助産師が現場で活躍するためには、行政機関が社会のニーズに合わせて助産師の能力を強化し、現在の課題である助産師の役割を再検討することが重要です。今後、その役割が拡大することを期待しています。」と話されました。また、保健開発センターのB. Battsooj人材開発部部長は、「UNFPAの報告書では、『助産師は、産婦人科医が提供するサービスの8割を提供できる』と報告されており、これからのモンゴルの助産師の活躍に期待しています。」と述べられました。最後に、研修生の代表であるB.Gan-Ulzii助産師は、研修への希望と専門研修のカリキュラムの開発者らに感謝を述べました。
今後、プロジェクトでは、専門研修の実施についてモニタリングし、必要時支援をして参ります。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
専門家 池本めぐみ
アシスタント チンバト・オユンエルデネ

【画像】

D.Tserendagva病院開発局局長の挨拶

【画像】

開発・承認されたカリキュラムを研修実施する指導者に渡す

【画像】

カリキュラムを受け取る指導教員ら

【画像】

指導教員、研修員らと