Mongolian National Standardの改訂案に関する意見交換会の開催

2023年6月2日

Mongolian National Standard(以下、MNS)は、さまざまな医療の分野の医療技術をまとめた手順書で、モンゴルの医療従事者がMNSに従い医療を提供しています。MNSは、2008年に作成されたものであり、医療技術の進歩に対応し、さらに質の高い医療を提供するために改訂が必要とされています。MNSの改訂に向け、2022年4月14日に保健大臣令によるワーキンググループが設置されました。ワーキンググループ内には、小グループが設置され、看護、産婦人科&助産、伝統医学、がん、皮膚科の5領域が活動を開始しました。

産婦人科&助産のサブワーキンググループでは、モンゴル医科大学のB.Tuul先生がリーダーとなり、国立第1・2母子保健センター、第1・2・3産科病院、オルホン県の保健局、地方の県病院の助産師ら、モンゴル医科大学の教員、JICAプロジェクトが改訂案(項目と手順書)を作成し、2023年5月15日に保健省に提出しました。その後、改訂案は、ウランバートル市内の主要な産婦人科系の病院、ウランバートル市保健局、21県の保健局や病院に共有され、レターによる意見を聴取しました。

2023年6月2日、いただいた意見を元に専門委員会の委員長・副委員長、サブワーキンググループ、ウランバートル市の主要な産科病院の医師や助産師で意見交換会を開催しました。開会では、保健省の医療サービス局のOyunbolor氏が挨拶し、モンゴル医科大学のB.Tuulリーダーが改訂案の作成の経緯と内容を説明しました。意見交換会では、モンゴルの産婦人科医、准医師、助産師、その他の医療従事者が連携し、質の高い医療保健サービスが提供できるように、熱心な議論が交わされました。

今後、サブワーキンググループでは、今回議論した内容を反映した最終案を作成し、再度保健省に提出します。その後に、保健省の医療従事者開発員会での議論、規格庁での議論がなされ、正式にMNSが改訂されることになります。プロジェクトでは、進捗を確認し、必要時支援して参ります。

医師及び看護師の卒後研修強化プロジェクト
専門家 池本めぐみ

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保健省の医療サービス局のOyunbolor氏の挨拶

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モンゴル医科大学のB.Tuulリーダーの説明

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議論の様子

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意見交換会の参加者(一部)