第3回プロジェクト合同調整委員会を開催

2017年12月20日

2017年8月17日、保健スポーツ省医療サービス局で、第3回プロジェクト合同調整委員会を開催しました。過去1年のプロジェクトの活動を振り返るとともに、今後の活動計画を協議する重要な会合で、医療サービス局ミン・ハン局長が議長となり、本省医療サービス局、公衆衛生局、カヤー州医療サービス局、同公衆衛生局、JICAミャンマー事務所、JICAプロジェクトチームから、総勢34名の関係者が出席しました。

ネピドーチームからは、公衆衛生局副局長が、過去1年間の活動として、州・地域保健計画レビューの実施、第3回本邦研修の実施、国家保健計画(NHP2017-2021)の策定支援、Medical Records Technician (MRT)研修の実施、定期的なショートセミナーの開催について報告しました。また、JICA専門家側から保健計画管理のなかでも病院データの収集、集計・分析、利活用に焦点を絞って活動を進めるよう、プロジェクトの骨子となるProject Design Matrix (PDM)の改訂を提案しました。

カヤーチームからは、州公衆衛生局長が、基礎的緊急産科/新生児ケア研修のレビュー会議、カヤーフェスティバル等の活動結果について報告し、州医療サービス局医務官からは、同局の優先活動を取り纏めたSpecial Effortの紹介に加え、Enter-Education、院内感染予防活動、総合受付スタッフへの研修、5S活動等の進捗を報告しました。さらに、2017年8月に実施したラカイン州の公衆衛生局および医療サービス局職員によるカヤー州視察活動が報告されました。今後もカヤー州での成果を他の州・地域に共有すべく、同様の視察受け入れを行っていく予定です。

各チームからの発表後、新しく加えたMRT研修や病院データの利活用に関する活動の内容や指標設定、さらにカヤー州での成果の他州・地域への共有方法等について活発に議論が交わされました。

本会議で合意された改訂PDM案の概要は、以下の通りです。
プロジェクト目標:国家UHC戦略達成へ向けて、中央レベルおよび対象州の保健計画を管理する能力が強化される。(変更なし)
成果1:保健スポーツ省において、保健計画管理に必要なデータの収集、集計・分析、利活用の組織的能力が強化される。
成果2:カヤー州において、プロジェクトの活動によって策定されたマニュアルに沿って、州保健計画がマネージメント(立案、実施、モニタリング・評価)されるようになる。(変更なし)
成果3:カヤー州において、保健サービス提供の改善活動が州保健計画に統合される。(変更なし)

プロジェクト期間も残り1年となり、終了を見据えながら活動を進める時期となりました。プロジェクト目標を達成できるよう、カウンターパートと共に、引き続き精力的に活動に取り組んでいきます。

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医療サービス局ミン・ハン局長から開会の挨拶

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会議を終えての集合写真