新任MRT研修開始

2017年12月20日

2017年9月13日、第1回新任Medical Records Technician(MRT)研修が始まりました。今年5月から開始した現任MRTを対象とした再教育研修に引き続き、カウンターパートである保健スポーツ省から、今年度雇用した400名の新任MRTへの研修を実施したいとの提案を受けて、実現したものです。2017年度は、1回あたり25名の研修を4回、2018年度は30名の研修を7回実施し、計310名の新任MRTに対して研修を実施する予定です。

この新任研修は、MRT再教育研修と同様のプログラムに、医療専門用語とICD-10コード付けの講義時間数を増やした15日間のカリキュラムからなります。研修参加者の多くは、大学を卒業したばかりの若いMRTで、医療専門用語やICD-10コードについての知識がほとんどないことから、講義にはゲーム手法も取り入れて受講者の集中力の維持に努めるとともに、小テストを複数回取り入れることで知識の定着を図っています。こうした様々な工夫に対して参加者の反応は非常によく、研修に積極的に取り組み、講義中も多くの質問が挙がりました。

閉会式では、医療サービス局のDr.ミン・ハン局長から全参加者に修了証が手渡され、成績上位3名の表彰式も行われました。成績最優秀者のアウン・ウェイ・ピョウさんは、「この研修は、日々の業務に結び付く非常に実践的な研修でした。そして、私たちが正確にタイムリーに病院情報を報告することが、エビデンスに基づいた政策決定に繋がることを知りました。勤務先の病院に戻ったら、今回の研修で学んだことを思い出しながら実践をつみ、MRTとしての専門性を磨いていきます。」とスピーチしました。

プロジェクトは2018年11月までに残り10回の新任MRT研修を実施し、全国のMRTが基本的な病院データ報告を毎月、確実にできるようになることを目指します。

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ICD-10コーディングの練習

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グループワーク

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アイスブレーキング

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医療専門用語を覚えるためのゲーム

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成績優秀者の表彰

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閉会式