2017年2月のニュース4:Pilot Research の実施

2017年2月28日

Pilot Research研究グループによる以下の野外調査と室内実験が行われました。

(1)野外調査
・2月4,12,19,25日:Nay Pyi Taw特別区のZeya Thiri, Pobba Thiri, Pyinmana, Dekhina Thiri, Ottaya Thiri 各TSにおいて、次の調査シーズンに向けての圃場選定とトラップの設置を行い、25日から設置したトラップからの水稲害虫の回収と昆虫網による害虫の採集を開始した(RB-03-1)。
・2月15〜17日:Nay Pyi Taw特別区のPyinmana TS において、豆類の栽培状況に関する調査を行った(RB-01-1)。
・2月18〜20日および25-27日:Yangon県、Thonegawa TSにおいて園芸作物の栽培状況に関する調査を行った(RB-01-1)。
・2月21〜23日および2月28-3月2日:Yangon県、Thonegawa TSにおいて豆類の栽培状況に関する調査を行った(RB-01-1)。

(2)圃場・室内実験
・RA-01-1(Plant Breedingグループ)では、1月に田植えを行ったDARのSeedbank供与品種や各地で採集した在来稲品種、育種・生理・生態学科で育成してきた水稲品種(F6)、合計約100品種・系統の栽培管理を行っている。また、Bago県、Thanatpin TSで採集した深水適応稲品種の生育、収量性調査結果のとりまとめを行うと共に、これらの品種を含む15品種の冠水抵抗性についての実験を開始している。
・RA-02-1(Plant Pathologyグループ)では、Zeya ThiriおよびPyinmana TSの水田から採集したイネの主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続実施している。
・RB-02-1(Plant Pathologyグループ)では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と同定を継続実施している。
・RB-03-1(Entomology and Zoologyグループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、NPT 特別区に設置した害虫トラップ、捕虫網で採集した害虫の同定と個体数の調査を継続している。
・RC-01-1(Agronomyグループ)では、農家並びにサプライチェーン各過程において採集したゴマの貯蔵後の重量変化、水分含量変化などの調査を継続実施している。
・RC-01-2:採集データの整理と解析を継続実施している。