2017年3月のニュース5:Pilot Research の実施

2017年3月31日

Pilot Research研究グループによる以下の野外調査と室内実験が行われた。

(1)野外調査
・3月4, 11, 18, 25日:Nay Pyi Taw特別区のZeya Thiri, Pobba Thiri, Pyinmana, Dekhina Thiri, Ottaya Thiri 各TSにおいて、設置したトラップからの水稲害虫の回収と昆虫網による害虫の採集を行った (RB-03-1)。
・3月4-15日:Yangon CityおよびMandalay Cityにおいて、ゴマのTraderや輸出業者に関連する情報収集を行った(RC-01-2)。
・3月24-26日:Monywa市、Shwebo市、Sagain地区において、ゴマ圃場における線虫調査用の土壌を採集した(RB-02-1)。
・3月29-30日:Mandalay県のKyaukse TS, Kume TSにおいて、マンゴー園を選定し、害虫トラップを設置した(RC-02-3)。

(2)圃場・室内実験
・RA-01-1(Plant Breedingグループ)では、1月に田植えを行ったDARのSeed Bank供与品種や各地で採集した在来稲品種、育種・生理・生態学科で育成してきた水稲品種(F6)、合計約100品種・系統の栽培管理を行っている。また、Bago県、Thanatpin TSで採集した深水適応稲品種の生育、収量性調査結果のとりまとめを行うとともに、これらの品種を含む15品種の冠水抵抗性についての実験の一部が終了した。
・RA-02-1(Plant Pathologyグループ)では、Zeya ThiriおよびPyinmana TSの水田から採集したイネの主要病害であるイモチ病菌、白葉枯病菌の培養、菌株標本の作製を継続実施している。
・RB-02-1(Plant Pathologyグループ)では、採集土壌からネマトーダ(線虫)の抽出と同定を継続実施している。
・RB-03-1(Entomology and Zoologyグループ)では、害虫警戒警報モデル作成に向けて、NPT特別区に新たに設置した害虫トラップ、捕虫網で採集した害虫の同定と個体数の調査を継続している。
・RC-01-1(Agronomyグループ)では、農家並びにサプライチェーン各過程において採集したゴマの貯蔵後の重量変化、水分含量変化などの調査を継続実施している。また、成分分析の一部を外注した。
・RC-01-2:採集データの整理と解析を継続実施している。