(1)現状と課題
ミャンマーの保健医療セクターにおいては、依然として母子保健、感染症による死亡率が高い一方で、生活習慣病などの非感染性疾患(NCDs)による死亡・罹患が増加傾向にあり、全死亡数の59%がNCDsによるとの統計もあります(WHO.NC.Countr.Profiles.2014)。従来の母子保健、感染症から、NCDsへと疾病構造の転換期にあるミャンマーでは、プライマリーレベルでの基礎保健サービスの提供と同時に、病院などの医療施設における医療サービスの質の向上が課題となっています。
ミャンマーでは、医療サービス(病院機能)は主として公立の施設が担っており、タ…