ミャンマーの農業セクターは、GDPの37.8%、輸出の25~30%、就業人口の70%を占める重要産業であり 、農業(畜水産・林業を含む)のGDPに占める割合は、ASEAN諸国の中で最も高い水準にある。また、同国の牛及び水牛は飼養頭数が16.5百万頭とASEAN諸国の中で最も多く、役畜として耕起・運搬等に使われる他、牛糞堆肥の利用、肉や乳製品の取引など、貧困率の高い地方部の農家の収入向上、及び食料安全保障のために重要な役割を果たしており、同国における家畜疾病対策は畜産政策の優先分野に位置づけられている。