住民との対話集会

2015年8月27日

プロジェクトでは保健サービス需要側への活動の一環として、住民との対話集会の開催を支援しています(「プロジェクト活動本格始動(2015年7月15日)」参照)。この集会の目的は、コミュニティの住民を招集し、自分たちの保健問題およびその解決法を話し合ったり、定期的に保健に関する情報を提供をすることです。
8月19日、イグ・エフォン・ワード(注)のワード保健委員会(WHC)の主催で対話集会が開催されました。予算の制約から、当初、近くの小学校を会場としていたのですが、学校行事の関係でこの小学校が利用できないことが開催当日に判明しました。開催の延期を考え始めていたところ、WHCメンバーがお金を出し合い、住民の協力も得て椅子を調達し、開催にこぎつけました。最終的に100名近い住民が参加し無事に行うことが出来ました。WHCメンバーのやる気には感心しました。
今回の集会では、WHCの役割およびWHCメンバーの紹介が行われ、その後、当ワードの保健問題について議論が行われました。その中で住民から、「近くに保健施設がないため必要な時にアクセスが難しい」というものがありました。これに対し当ワードを管轄するプライマリ・ヘルス・センター(PHC)は、「アウトリーチ活動を実施する」と約束がなされ、今後行われる予定です。
このような対話から、PHCと住民との距離が少しずつ縮まり、PHCサービスの利用向上に繋がることが期待されます。

(注)ナイジェリアの最小行政単位。プロジェクト対象地域のエティ・オサ地方行政区には5ワードある。

【画像】

対話集会の様子