Save One Million Lives(SOML)とのパートナーシップ

2016年11月11日

SOML(百万人の命を救う)は2012年10月にナイジェリアの大統領によって開始されたプログラムで、母子保健の成果を確実に上げる6つの柱、即ち1)母性・新生児・小児保健(MNCH)、2)小児用基礎医薬品及び主要な小児疾患の治療の増加、3)子どもの栄養改善、4)予防接種、5)マラリア対策、6)HIV母子感染の排除、に焦点を当てています。ナイジェリア連邦政府の母子保健プログラム「SOML〜PforR」として世界銀行グループの最貧国向け基金である国際開発協会(IDA)が2015年4月から4年間の融資で支援しています。PforRはProgram for Resultの略で、予防接種率の増加など成果達成にリンクした資金援助で、「成果連動型資金(Result Based Financing: RBF)の一種です。連邦政府及びナイジェリアの全州が対象となっています。

プロジェクトは州と連邦の両方のレベルでSOMLの密接なパートナーとなっています。州レベルでは、州保健省高官主催のワーキンググループでの技術的インプット、保健施設の質の調査などの活動に協力しています。

連邦レベルでは、首都アブジャで開催された北・中央部ゾーン会合への参加や、ラゴスでの南西ゾーン会合の共催を行いました。11月11日に開催された南西ゾーン会合には、連邦保健省保健大臣及び事務次官代理、ラゴス州知事代理、州保健省長官、ラゴス州議会代表、ゾーン内各州の州保健省高官など計100人以上が参加しました。バナー及びプログラムにはJICAのロゴを入れ、プロジェクトは主賓の挨拶及び技術セッションでの発表を行いました。保健大臣のスピーチ及び事務次官代理の挨拶ではJICAの支援及びパートナーシップに対し謝辞が述べられ、また、会議中・後に多くの州から、プロジェクトの発表で紹介した「貧困層を対象とした地域保健モデル」に対する関心が寄せられました。また、会合の前に連邦保健省事務次官との面談を行った際にも、JICAのパートナーシップに対する謝辞が述べられました。

予防接種やビタミンA補給、殺虫剤浸漬蚊帳の利用、専門の技能を持つ分娩介助者(Skilled Birth Attendant: SBA)による出産等の増加や保健施設の質改善を目指している点などにおいて、プロジェクトとSOMLは共通の目標があります。プロジェクト活動のSOMLへの統合や、SOMLを通じたプロジェクトのモデルの全国展開を見据えた協力に取り組んでいます。

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主賓テーブル:中央が連邦保健大臣

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プロジェクトの発表