カビ毒検査の実現に向けて

2018年11月22日

本邦研修「アフラトキシン」実施

2018年9月24日から10月20日までの約3週間、本プロジェクトのカウンターパートである国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)検査官1名が日本を訪問し、厚生労働省のご協力の下、横浜検疫所、名古屋市衛生研究所、麻布大学の三機関において「アフラトキシン」研修を受講しました。

SENAVE研究所では、近年、残留農薬の分析を本格的に実施するようになりましたが、アフラトキシンについては同研究所の所管ではあるものの、分析機器の不備や検査官の人材不足や分析能力の問題から、現段階では実施されていないのが実状です。また、本プロジェクトの主な対象であるゴマのアフラトキシンは、ナイジェリアやブルキナファソ等の対日ゴマ輸出国において問題が顕在化(現在、厚生労働省における「検査命令」対象)しており、パラグアイにおいてもアフラトキシンの検査能力を備えておくことが喫緊の課題となっています。

このような状況において、今回の研修を受講したカウンターパートが、将来、パラグアイにおけるアフラトキシンを含むカビ毒検査を牽引する人材となり、安全な食品が供給される体制が強化されることが期待されます。また、プロジェクトにおいても検査官の能力強化、研究所の機材整備・組織強化に継続的に取り組んでいきます。

【画像】

研修実習を受けるカウンターパート。

【画像】

横浜検疫所 検疫検査センター関係者とのグループ写真。