第三回プロジェクト合同調整委員会(JCC)会議を開催

2020年3月9日

「プロジェクト合同調整委員会(JCC)」は、協力対象国のプロジェクト実施省庁と関連機関の要職者、プロジェクトメンバー、JICA関係者などで構成されるプロジェクト最上位の意思決定機関です。2017年9月にパラグアイ政府と交わされた本プロジェクト実施協議合意書(R/D)において、農牧大臣を議長とした同委員会の会議を年に1回以上開催し、活動状況や問題点、その解決に向けたワークプランなどプロジェクトの実施に必要な事柄を協議し、参加者の合意を得ることになっています。

第3回JCC会議は、2020年3月5日に開催されました。パラグアイ側からは、国立植物・種子品質・検疫機構(SENAVE)総裁、パラグアイ農業技術院(IPTA)総裁、農牧省(MAG)企画局長、ゴマ輸出協会(CAPEXSE)会長、バナナ競争力向上委員会委員長らが出席し、日本側からは、JICAパラグアイ事務所所長およびプロジェクトの日本人専門家2名が参加しました。会議では、プロジェクトの主な活動責任者からこれまでの成果と今後の具体的な計画について発表が行われ、協議の結果、今後のワークプランおよび活動内容についての合意がなされました。

滝本チーフアドバイザーからは、日本の残留基準値を超える残留農薬が検出されたカルバリル問題と同様の問題を将来にわたって発生させないような取り組みの重要性について助言が行われました。また、本プロジェクトでは、これまで主にゴマを対象としてきましたが、今回の会議において、パラグアイが海外輸出に力を入れているバナナについても対象農産物として、その安全性向上および輸出の増進に積極的に取り組んでいくことを確認しました。

本プロジェクトは、2017年12月、「小規模農家による輸出農作物の品質管理体制がバリューチェーン全体において改善する」ことを目標として開始し、2022年まで活動を展開します。

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パラグアイ アスンシオン市内ホテルで開催された第三回プロジェクト合同調整委員会(JCC)会議の様子。

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「プロジェクトの全体的進捗状況」について発表を行う滝本リーダー。

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後列左からゴンザレスSENAVE総裁、JICAパラグアイ米崎所長、IPTAエステチェ総裁。