2016年に就任したドゥテルテ大統領が最優先課題として取り組んでいるのが違法薬物対策であり、徹底的な取り締まりの強化により、100万人以上が自首し治療や社会的サポートを求めていると報道されている。フィリピン全国で保健省認可を受けた既存のTRCは42施設あるが、入所者の急増により、TRCの数が不足し、治療・リハビリの提供や質の担保が十分になされない状況が続いている。
このような状況下、フィリピンでは、2016年10月の大統領令により省庁間タスクフォースが組織され、TRCの整備・支援に取り組んでいる。当該タスクフォースで副議長を務める保健省は、大統領令を着実に実行する中心的役割を担っており…