プロジェクト開始のご挨拶

2016年3月13日

スーダン国における「州水公社運営・維持管理能力強化プロジェクト」は2016年2月から2020年1月にかけて実施されることになっております。2008年より2015年まで実施してきました「水供給人材育成プロジェクト」を通して、給水分野における研修体制は整いつつあります。このプロジェクトでは、課題として残っている「給水施設の運営・維持管理能力の強化」を行うことを目的としています。本プロジェクトには8名の日本人専門家が参加し、この内の5名はスーダンでの豊富な経験を有しております。また、各専門家は既にスーダン側実施機関との良好な関係を構築していることから、効率的な活動が期待できます。
本プロジェクトではカッサラ州と白ナイル州がパイロット州として選定され、最終的にはこの州での活動成果をスーダン全州に普及することが求められております。スーダンには未だに紛争地帯が存在し、前18州の内、8州への渡航が制限されております。このような現状における専門家の活動は相当大変ではありますが、スーダンが早くモデル対象国であるモロッコのような水道事業を展開できるよう、専門家一同最善を尽くしてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

プロジェクト総括
上村 三郎