(写真左)ARCの原種種子生産圃場 (写真中央)収穫祭での一コマ (写真右)農家圃場(刈り取り前の稲穂が垂れている様子)
(1)当該国における農業セクターの現状と課題
スーダン共和国(以下、「スーダン」)では、全労働人口の約65%が農業に従事し、GDPの約30%を農業セクターが占める(2016年、世銀)など、スーダン経済において農業は重要なセクターである。しかし、1955年以降の長期にわたる内戦により土地は荒廃し、インフラの整備がなされなかった結果、農業生産は長期にわたって停滞している。
スーダン政府は、小麦に次いでコメを戦略的に重要な作物と位置付け、コメ生産開発の推進を進めている。連邦農業省は現在策定中の「5か年計画」(2017年~2020年1)において、引き続きコメを戦略作物とする予定であり、…