タジキスタンは、キルギス、ウズベキスタン、アフガニスタン及び中国の国境と接する内陸国です。海港への出口を持たず空路輸送も発展途上であるため、物流や人の移動の9割を陸路が担っています。その為、道路および橋梁を良好な状態で維持管理することはタジキスタンおよび中央アジア諸国の社会経済活動・経済成長においても重要です。しかしながら、現在運輸省が管理する橋梁の約7割は1991年の独立前に建設されており、適切な維持管理が行われていない為に経年劣化が進行しています。そこで、本プロジェクトでは、運輸省の管轄するタジキスタン全土の橋梁を対象に、橋梁維持管理サイクルの基盤構築を目指します。