トルクメニスタンは造山運動の影響を受ける地震リスクの高い地域であり、過去には、1895年、1929年、1948年と度々大地震を経験している。特に、1948年の大地震では、アシガバット周辺は壊滅的な被害を受け、10万人以上の犠牲者が出たとの報告もある。今後、再度アシガバット周辺で大規模な地震が発生した場合、多数の死傷者や家屋、ライフラインの被災など、莫大な人的・社会的・経済的損失が生じると予測される。
しかしながら、トルクメニスタンの地震防災セクターにおいては、地震防災の一連の流れ、すなわち、1)地震観測(正確な震度の計測と震源位置・地震の規模の迅速な把握)⇒2)地震ハザード評価(想定さ…