ウガンダ国北部に位置するアチョリ地域では、1980年代から20年以上続いた「神の抵抗軍(LRA)」とウガンダ国軍との内戦により社会・経済インフラが破壊され、子供の誘拐なども頻発したことから、200万人とも言われる国内避難民(IDP:Internally Displaced Persons)が生じた。2006年の和平交渉開始以降、徐々にIDPの帰還は進んだが、各種インフラや住宅、農地の復旧、学校や保健施設の整備他、生活再建に必要な対応は終わっていない。また、ジェンダーに基づく暴力、元兵士や紛争中に誘拐された人のトラウマなど、心理的・社会的な紛争の負の影響が色濃く残っている。帰還民の生活向上と同地…