ベトナムでは飛躍的な経済成長に伴う工業化や都市化に伴い、汚染排水量が増加し、水環境汚染が深刻になっている。同国政府は2012年に「国家環境保全戦略」を再編し、2020年までの4つの重要な戦略の一つとして「汚染源対策及び汚染管理」を掲げている。更に水資源保全のために、流域レベルでの水環境管理 (水質を主体とする管理)、および段階的な統合水資源管理(治水・利水などの水量の面も含めた水資源の総合的な管理)を進めていくことを目指し、2006〜2007年には流域水環境の汚染対策の三大重点地域として、北経済水域、ヌエダイ川流域、及びドンナイ川流域の開発管理計画が策定されている。天然資源環境省(MONRE)…