ベトナムでは国の保健総支出のうち患者自己負担割合が5割近く、国民の深刻な経済的負担となっています。手術や入院を要するような傷病の場合は特に大きな負担となっており、患者自己負担割合の逓減への効果的な対応が求められてきました。一方で、一次レベル医療を提供するコミューンヘルスステーションや群病院における医療サービス水準が不十分であることから、省病院やバックマイ、チョーライといった中央病院への患者の集中につながっており、医療費高騰に拍車をかけています。
ベトナムではユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成するため、ベトナム保健省が2013年に「2012年から2015年および2020年までの国民皆…