本邦研修を実施しました。

2023年3月16日

2023年2月27日から3月6日までの8日間、ベトナムの研修員10名が来日し、「持続的森林管理と森林認証」についての本邦研修が実施されました。

今回の研修では、本プロジェクトのカウンターパートである森林管理プロジェクト委員会と支援対象省であるホアビン省、ソンラ省、ラオカイ省、トゥエンクアン省からそれぞれ2名ずつの計10名が参加し、森林認証の取得が進んでいる大分県の日田市や熊本県の小国町を訪問し、日本の知見を共有しました。
研修を始めるにあたり、研修員たちは自身が所属する組織における課題を振り返り、何を学ぶべきか意識しながら、研修に臨みました。各訪問先の講義では、研修員たちから活発な質問が相次ぎ、特に認証コスト、伐採・造林コスト、組織の運営コストの質問が多く、研修員のコスト意識の高さがうかがい知れました。

また、平均的な50年生のスギ林を主伐した後に森林所有者が受け取る利益の少なさに研修員たちは若干驚いた様子でした。阿蘇くじゅう国立公園では草原景観を維持することが生物多様性の保全や水源涵養機能を発揮し、地球温暖化防止に役立つことを学びました。

研修最終日には、研修員たちは研修を振り返り、ベトナム国内の状況を踏まえた上で、日本のノウハウをベトナムで適用するにはどうしたらいいのかを検討し、アクションプランを作成し、発表会を行いました。

帰国後、研修員たちは各々の所属先に戻り、日本で学んだ知見を活用して持続的森林管理と森林認証の推進に取り組んでいくことが期待されています。

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日田市内の伐採現場

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木質バイオマス発電の燃料用木質チップ

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グリーン発電大分のプラント見学

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日田郡森林組合の原木市場

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日田市内の製材所見学

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トライ・ウッドの未利用材を活用する取り組み

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国立公園の概要と公園管理についての講義

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アクションプラン発表会