15.BSL-3運用維持管理研修に参加

2022年7月29日

2022年7月25~29日

CTUでは円借款プロジェクト「カントー大学強化事業(2015~2022年)」で建設中の総合研究実験棟内にバイオセーフティーレベル3(Biosafety Level 3:BSL3)施設を整備中です。BSLとは、細菌・ウイルスなどの微生物・病原体等を取り扱う実験室・施設の格付けで、BSL3というのは、「ヒトあるいは動物に生死に関わる程度の重篤な病気を起こすが、有効な治療法・予防法があるレベル(例えば、黄熱ウイルス、狂犬病ウイルスなど)」で、関連施設の運用・維持管理には相当な知識と技量を要します。そこで、同様の施設を今年初めに開設したホーチミン市パスツール研究所(Pasteur Institute in Ho Chi Minh City; PIHCMC)向けの運用・維持管理研修にCTUの担当者3名が参加しました。この研修は、ハノイ市の国立衛生疫学研究所(National Institute of Hygiene and Epidemiology; NIHE)で実施中のJICA技術協力事業「感染症の予防・対応能力向上のための実験室の機能及び連携強化プロジェクト」の一環として開催されたもので、同プロジェクトのチーフ・アドバイザーである甲斐雅規先生(日本の国立感染症研究所(National Institute of Infectious Diseases; NIID)の客員研究員)、NIIDの原田俊彦先生、および短期専門家の三木秀樹氏(タック・インターナショナル)が講師として指導してくださいました。PIHCMCでの研修は年度内にさらに2度実施予定ですので、今後もぜひ参加させて頂きたいと思います。

【画像】後列左端が甲斐雅規NIHE-Phase 3プロジェクト・チーフアドバイザー、その向かって右隣が三木秀樹短期専門家、また、後列右端が佐々木祥平在ベトナム日本大使館二等書記官