21.石松専門家長崎大学訪問

2022年10月20日

円借款で建設した研究棟や実験室(No.22)を効率的に運用するには、共用機材の運用ルールを作る必要があります(No.18)。そこで、本プロジェクトのアカデミック・アドバイザーの石松専門家が長崎大学の真木俊英准教授(研究開発推進機構・設備共同利用部門長)を訪問し、以下3点を中心に情報を収集しました:(1)長崎大学で現在共同利用システムに登録してある200件を超える分析・測定機器のうち、共同利用の頻度が高い機器、(2)新たに共同利用システムを導入する場合の留意点、(3)新規導入機器の決定方法。数多くの有益な情報が得られ、特に管理コストをいかに低減化するか、また受益者負担額を適正な範囲にいかに設定するかが重要であるとの指摘がありました。また、同大学の環境保全センター長である福永博俊理事および福田勉准教授に、実験廃液の処理に関して概要の説明を受けた後、廃液処理施設を見学しました。処理施設では、廃液回収の具体的方法および廃液の種類に応じた処理の実際、無機系および有機系廃液別の年間処理量、必要経費などについて貴重な情報を得ることができました。今後は、ベトナムにおける環境保護法や水質基準その他の法令を確認し、適正な廃液処理システムをCTUに構築していくことが重要となります。

【画像】

長崎大学環境保全センターの実験廃液処理施設にて、福永理事(右から2人目)らと石松専門家(右端)