IPeCKプロジェクト エンドライン調査の実施

2019年4月9日

今年はプロジェクト最終年です。2019年3月下旬に、これまでプロジェクトが支援してきた教員養成校と協力校の連携活動の成果を確認するため、エンドライン調査が実施されました。国立科学センター職員を中心としたプロジェクトトレーニングチームメンバーが3グループに分かれ、各地域で授業観察や、養成校教官と協力校教員にアンケートやテストを実施しました。

調査開始前には、国立科学センターにて事前会合を行い、調査目的や内容、役割分担等を全員で確認し、さらに、ビデオカメラの使い方や授業を撮影するときのポイント等を学ぶために、近隣校で授業観察の練習を行うなど、しっかりと事前準備をして現地調査に臨みました。

プロジェクトが対象とする各教員養成校と協力校の間には、既に良好な関係が築かれており調査の受け入れ態勢が整っていたため、効率よく調査を進めることができました。また、プロジェクト対象地区の授業では、生徒が興味を持って授業に取り組めるような工夫や問題解決型の授業を試みる様子が見られました。

現在、プロジェクトトレーニングチームのメンバーは首都のルサカに戻り、授業を撮影したビデオをもとに授業分析を行っています。教師と生徒の対話内容や、授業の時間配分を分析し、教員養成校の学生や協力校の生徒がどの程度講義や授業に主体的に参加しているかを数値に表す取り組みを行っています。プロジェクトを開始する4年前に実施したベースライン調査と比べてどのような変化が見られるのか楽しみです。

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南部州のチャールズ・ルワンガ教員養成校にて、アンケートを実施しました。

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チャールズ・ルワンガ教員養成校にて、理科の授業観察をしました。

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中央州のマルコム・モファット教員養成校にて、教官がグループ活動時にどのように支援しているのか撮影し、後の授業分析に役立てます。

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コッパーベルト州キトエ教員養成校の近隣小学校にて、授業観察を行いました。

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撮影したビデオと授業観察時のメモをもとに、授業分析をしています。