ザンビアのジュニア科学者・ジュニア技術者が一同に集結!

2019年9月12日

8月22日から26日にかけて、国立科学センターにて「2019 National JETS(Junior Engineers, Technicians and Scientists)Fair」が開催されました。

今年で51回目の開催を迎える本大会は、生徒や教員が日頃取り組んでいる研究テーマについて発表・交流することで、STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)教育への関心を高めること、さらには次世代のSTEM人材を育成することを目的としています。ザンビア全10州から、幼児・初等・中等・高等教育などに分かれ、各地域の厳しい予選を勝ち抜いてきた約650人の生徒や教員がこの全国大会に参加しました。科学知識や計算力を問うクイズ大会、自らの研究成果をプレゼンするポスター発表など、参加者たちは得意分野を生かしたそれぞれの部門で活躍しました。この大会の面白いところは、学術的な研究発表だけでなく、実生活で役立つスキルも重視されている点です。ザンビアのコース料理をふるまう、溶接技術で机をつくる、ブロックで塀をつくるなど、幅広い分野の実技対決も行われました。

大会最終日の表彰式には、一般教育省の事務次官、国立科学センター長、JICAザンビア事務所次長らが出席し、全ての参加者の健闘が讃えられました。JICA事務所次長のスピーチでは、「国を発展させる力は決して最初から大きい訳ではない。皆さん一人一人の小さな関心や小さな夢が集まって大きな力となるのだ。」というメッセージが伝えられました。また、各部門での優秀者発表では、大きな歓声を上げる生徒や感極まって涙ぐむ生徒、恩師と抱き合って喜ぶ生徒の姿が見られ、彼らの努力と熱い思いの詰まった一週間が幕を閉じました。

本大会で様々な表情を見せてくれた生徒たちがザンビアの将来を作り上げる科学者・技術者へと成長していくことに、胸が膨らんだ一週間となりました!

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クイズ大会にて、必死に問題に取り組む生徒たち。

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リサイクルスリッパの作成について発表する生徒。

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審査員に自作の発電装置について説明する生徒。

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料理など、実技のコンテストも行われました。

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表彰式にて、誇らしげな顔や照れくさそうな顔。皆で健闘を讃え合いました!