ドローンを活用した特殊橋梁点検

2021年11月14日

現在、ザンビア国には5種類の特殊橋梁がありますが、そのうちチルンド橋(PC箱桁橋)、ビクトリアフォールズ橋(鋼アーチ橋)について、ドローンを活用した橋梁点検を行いました。近年ドローンは様々なところで活用されており、橋梁点検にも活用されております。活用範囲は、主として技術者の目で直接点検出来ない箇所をドローンにより撮影し、損傷を発見するというものです。日本では既に橋梁点検方法の一つとして幅広く活用されており、今回、ザンビア国において特殊橋梁を対象とした点検に採用しました。対象橋梁の両橋はともにザンビア国とジンバブエ国の国境に架かる橋で、チルンド橋はザンベジ川を、ビクトリアフォールズ橋はビクトリアフォールズ渓谷を跨いでおり、橋梁点検車等を使用しても点検が困難なことから、ドローンを活用して点検を行うことにしました。2021年10月28日にチルンド橋、同11月8日にビクトリアフォールズ橋の現地において、RDAカウンターパート及び関係者を対象に、ドローン点検についての講義及び現橋を使った飛行デモンストレーションを行いました。会議では、ドローン活用のメリット・デメリット、点検精度等様々な質問が寄せられました。また現場では、実際にドローンを飛行させ、点検箇所、飛行方法等について確認しました。今回のドローン点検で収集した撮影データから得た損傷の情報を評価分析し、点検結果として取りまとめを行いRDAへ報告するとともに、ドローンを活用した点検マニュアルを整備していく予定です。

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チルンド橋ドローン飛行中

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ビクトリアフォールズ橋全景

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チルンド橋でのドローン点検について説明

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参加者記念撮影

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チルンド橋でのドローン飛行デモ実施中

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ビクトリアフォールズ橋でのドローン飛行デモ実施中