ZIM-SHEPプロジェクトニュースvol.4「ジェンダー主流化」

2019年9月30日

多くの農家がミッドランズ州で開催されたジェンダー主流化研修に参加しました!

ジンバブエにおける農業分野の発展に、ジェンダーの視点は欠かせません。小規模農家の中で特に女性は、家事や農作業の多くに従事しておりますが、ほとんど語られることはありません。SHEPは、市場志向型農業を通した農家の生計向上を達成するため、ジェンダーの視点を取り入れることの重要性について認識しています。

SHEPのジェンダー主流化のモットーは、愛と尊敬の精神をもって、男女が団結して良好な農家経営を行うことを促進することにあります。

ZIM-SHEPチームは2019年9月9日~13日の日程で、ミッドランズ州にて、ジェンダー主流化の研修員育成のための研修を行い、対象灌漑地区で農家へ向けて研修を行いました。対象灌漑地区の3か所において合計で167名の農家が研修に参加し、そのうち105名が女性、62名が男性でした。

女性参加者のひとりは「研修後、一緒に参加していた旦那が私の仕事を手伝いたいと言ってくれました。また、これからは一緒に物事決めようと言ってくれました。」喜んでいました。また、男性参加者のひとりは「研修を通して、僕たち男性は、経済的に家族を支えるだけでなくて、家事や畑での農作業を支えなければならないと気付いた。そして、彼女たちはたくさんの仕事があるために、ストレスを感じていたり、疲れたりしていて、いい仕事ができないことがあるのだと分かった。家に帰ったら、妻に、彼女の負担を減らすためにできることがないか、提案する。」と言っていました。

ZIM-SHEPはこれからもすべての活動においてジェンダーの視点を盛り込み、生産性の向上と、収入の増加、小規模園芸農家の生計向上に向けて取り組んでいきます。

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対象郡・灌漑地区の普及員にジェンダー研修の運営指導を行う本省職員

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農家にジェンダーの研修を行う普及員

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積極的に研修に参加する農家