ZIM-SHEPプロジェクトニュースvol.8「フォローアップ訪問」

2020年11月6日

2020年11月3日~6日に、市場志向型農業振興プロジェクトの第1バッチ(注1)対象州のひとつであるミッドランズ州の灌漑地区で、フォローアップ訪問(注2)を実施しました。この訪問は、活動対象の灌漑地区における活動の進捗とプロジェクトの効果を確認する目的で行いました。

訪問中の聞き取りでは『青果物をグループで販売することでまとまった出荷量が確保でき、農家グループの販売力が向上するなど、グループで協働することのメリットを理解した』という農家のコメントもありました。

また、同州のオフィサーは、『SHEPアプローチを現在農業普及局と灌漑局が使っている通常の農家研修にも使っていく』と話していました。郡オフィサーは、『新型コロナウィルスの感染拡大で、人とモノの移動が制限を受け、周囲の農家は生鮮食料品である青果物の販路に困っていたにも関わらず、SHEPの対象農家たちは自分たちがそれまでに市場調査を通じて構築してきた人脈を介して、販路を確保する事ができていた』と話していました。

今回収集した情報は、これから実施する第2バッチの講師研修に役立てていきます。

(注1)ZIM-SHEPでは活動の対象となる8州を第1バッチから第4バッチまで2州ずつのグループに分け、研修をそれぞれのバッチ毎に段階的に実施している。

(注2)SHEPアプローチに基づいた一連の研修を実施した後、研修を受けた農家が研修で学んだことを実践できているかの確認、また農家の研修後の行動から研修内容の見直しすべき点を洗い出すため、活動対象の灌漑スキームを訪問する活動。