ZIM-SHEPプロジェクトニュースvol.13「市場調査」

2021年10月12日

2021年10月

ZIM-SHEPチームは、10月4~7日にマニカランド州で、市場調査演習を行いました。
この活動はマニカランド州の対象サイトであるである、ニャコンバ灌漑地区、ムランビンダ灌漑地区とブウェルザ灌漑地区を対象に行いました。
農家の代表女性4名男性4名の合計8名を、各ブロックまたは灌漑地区から選び、代表者と普及員とで市場調査を実施しました。訪問先は、灌漑地区から近い都市にある、ローカル市場、寄宿学校、スーパーマーケットなど販路となりえる3か所と、種や農薬などの農業資材を販売する店の合計4か所でした。

当日農家は、市場調査の質問票を使って聞き取りを行い、いつ、どういった質の作物が、どの程度の量求められているか、納品頻度、価格はどれぐらいかといった青果物の買い手に求められている具体的な作物の情報や、支払い期日、決済方法などの、販路を選択するうえで必要になる情報を収集しました。参加した農家は、このような市場調査を自分たちでしたことはなかった、と評価していました。また、ある農家は、調査でのやり取りを通して、グループとして農業に取り組むと、共同販売したり、農業資材を共同で購入したりする際にメリットがある事を学んだと話していました。

今回市場調査演習に参加した農家は、灌漑地区に戻り、他の農家と共に更なる市場調査を実施し、話し合いながら、狙った販路のために作る園芸作物栽培・出荷の計画を立てることを楽しみにしていました。

8人の農家代表は普及員と共に、これから灌漑地区のほかの農家に今回の市場調査の結果や市場調査のやり方などを説明し、自分たちでさらに市場調査を実施して販路候補の情報を集め、皆で出荷する作物を選び、栽培・出荷計画を作っていきます。

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ローカル市場での市場調査の様子1)

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ローカル市場での市場調査の様子2)

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寄宿学校での市場調査の様子

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農業資材店での聞き取り調査の様子

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熱心にメモをとる農家1)

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熱心にメモを取る農家2)