ブラジル「気候変動対策投資推進事業」に対する出資契約の調印(海外投融資):気候変動対策ファンドへの出資を通じてブラジルの気候変動対策に貢献する新興企業を支援

#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2023.06.13

国際協力機構(JICA)は、5月31日、GEF Capital社が運営するGEF LatAm Climate Solutions Fund III(GEF Latam IIIファンド)に対する出資契約を調印し、6月12日に調印式を行いました。JICAの出資金は、ブラジル連邦共和国において気候変動対策に取り組む新興企業への出資金に充当されます。本案件は開発金融機関である仏経済協力振興投資公社(PROPARCO)、アメリカ合衆国国際開発金融公社(DFC)、欧州投資銀行(EIB)との共同投資案件として実施します。

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署名式の様子

中南米最大かつ世界第12位のGDP規模を有するブラジルは、世界第 5位の温暖効果ガス(GHG)排出国であり、同国の GHG 年間排出量(2019 年)は全世界の 3.9%(2.4Gt)を占めています。ブラジル政府は 2022 年に 各国が示す温室効果ガスの排出削減目標「国が決定する貢献」を改訂し、2050 年には排出量ネットゼロを目指すとしています。他方で、同国の気候変動対策関連ビジネスは膨大な資金ニーズを抱える潜在成長性の高い分野でありながら、最近のドル金利の上昇や国際情勢に起因する経済見通しの不透明さから同国の未上場企業(プライベートエクイティ(PE))にとって資金調達の困難さが増している状況です。

GEF Latam IIIファンドはブラジルにおいて①再生エネルギー、②食糧産業・農業、③都市ソリューション等に出資する PE ファンドであり、同ファンドはブラジルにおいて持続可能な開発目標に焦点を当てた投資ファンドのパイオニアであり、同国の気候変動対策分野において高い専門性をもっています。
本事業は、JICA が他の開発金融機関と連携し本ファンドに参画することで、ブラジルの気候変動対策の促進がなされ、また将来の同分野への本邦企業含む民間資金動員の呼び水となることを期待されるもので、SDGsゴール13(気候変動に具体的な対策を)及びゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)に貢献します。

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