資源・エネルギー

セクター概要

背景と現状

タンザニア政府は「ビジョン2025」において、発電能力10,000MW、電化率85%を目標に掲げています。現在、発電能力は1,565MW(2020年)、電化率は37%(2019年)です。タンザニアでは電力インフラの整備が求められているとともに、タンザニア政府は発電源の多様化を推進しています。大型水力発電所のほか、天然ガスや再生可能エネルギーの活用による発電能力の向上が期待されています。

JICAの開発課題に関する方針

電力分野では、電力システムマスタープランに沿って、ガス火力発電所を含む発電能力の増強を支援しています。また、送電・配電分野では、ケニアとの間の国際送電線、複数の都市の主要送電線の整備に加え、運用、保守のための組織、人材の能力開発などを支援しています。

電力分野の事業

JICAは、効果的・効率的な資源開発のための電力開発計画支援に貢献しています。また、安定した電力供給を確立するため、送電線の運用・保守能力強化のための技術協力による電力公社の経営及び技術者の能力開発とともに、資金協力による送配電網の増強を中心に貢献しています。さらに、急増する電力需要に対応するため、JICAは借款を通じて、潜在的な可能性が高い国内の天然資源を活用したガス火力発電所を含む発電開発への支援を検討しています。

事例紹介

ケーススタディ-ダルエスサラーム送配電網強化計画

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新設されたイララ変電所による電力の安定供給への貢献

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日本の専門家による設備の運用・保守に関する指導

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安定した電力供給による、ムヒンビリ病院のサービス品質の改善