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2020年8月5日
お二人目は、株式会社TMT.Japanの代表取締役 横山朋樹さんのインタビューです。
進出先:
カメルーン
課題分野:
公衆衛生
企業概要:
海外で面白いことがしたい、との思いから大分の経営者3社が集まって設立した会社です。日本企業の少ない地域、ということでアフリカ・カメルーンを進出先に選定、バイオトイレを入口に、様々な人と出会うことで、日本の技術や企業の進出を促すノウハウを確立することを目的にしています。
アフリカでの事業概要:
カメルーンでは都市部でも未だにトイレが整備されていない場所が多く、悪臭や水質汚染、感染症等の問題が生じています。また国立大学等の施設でもトイレが不足し、特に女子学生は用を足すために自宅に戻らざるを得ず、勉学に支障をきたすケースもあります。そこで同社は、人間の体内に存在する微生物の力でし尿を分解するバイオトイレの現地適合性を高めるための実証活動を実施。同製品は、水・排水処理・汲取りが不要であり、2年に一度回収する処理後の分解媒体は、堆肥としても利用可能であり、日本では世界遺産の熊野古道に設置されるなど、インフラ整備の困難な場所で採用されています。
「海外で面白いことができないか」という思いから、TMT.Japanを大分の中小企業3社で設立しました。面白い=国と直接つながりたい、という発想から、日本企業の進出が少ない地域、という思いに至り、アフリカを目指すことになりました。カメルーンは、サッカー好きの私にとってアフリカでもっともポピュラーな国だったために、カメル-ンを進出先に選びました。
中小企業なので、発言力もない状況の中で、JICA事業に取り組みました。カメルーンでも、大分でも思うほ ど国や県や企業を巻き込めていないと感じ、2017年8月に大分-カメルーン共和国友好協会を設立しました。日本で唯一のカメルーン友好協会として、両国に認知され始め、カメル-ンでは商業大臣様から友好協会の活動に対して全面的なサポートのお約束をいただき、今年2月には首相様との面談も実現しました。
何もわからない状況でカメルーンの調査を開始しましたが、「これは無理」と思う状況においても、とにかく前に、という思いで進んできました。市長に会えなければ、市長室前で座込みを敢行して面談を実現して交渉したり、日本の慣習と大きく違う商習慣に対しても、現地の習慣をよく理解した上で優先して対応したり、とにかく現場主義、現場で解決、を繰り返して今に至っています。
アフリカは、我々中小企業にとって等しくチャンスのある場所だと思っています。また、私の地元大分県とカメルーンはとても関係が深いのですが、経済交流は皆無、という状況です。技術系中小企業の立場から大分とカメルーンを元気にしたい、と思い、自社の技術の枠にとらわれずにできることを頑張っていきたいと思っています。
横山さんのお話をより深く聞きたいという方は、サイドイベントへぜひお越しください!
おかげさまで沢山のご応募をいただき、参加登録受付は終了いたしましたが、満員御礼、ご好評につきYouTubeでのライブ配信を行うこととなりました!
8月28日(水)16:00~、お手持ちのスマートフォン、パソコンから下記URLにアクセス頂き、ディスカッションの様子をリアルタイムでぜひご鑑賞ください!
(注)音声配信は日本語のみとなっておりますのでご了承ください。
1971年9月 大分県大分市生まれ
1992年3月 大分工業高等専門学校機械工学科卒業
1992年4月 株式会社アマダ入社
1995年4月 有限会社三和プレス入社
2006年4月 株式会社三和プレス 代表取締役就任
2012年10月 合同会社TMT.Japan設立 代表社員就任
2018年8月 株式会社TMT.Japanに組織改編 代表取締役に就任
2018年9月 TMT.Cameroon Sarl社設立 代表者に就任
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