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採択事業の詳細情報をご紹介。
2020年8月16日
五人目は、音羽電機工業株式会社 取締役 井上真二さんのインタビューです。
進出先:
ルワンダ
課題分野:
防災
企業概要:
音羽電機工業株式会社は、日本での配電用高圧用避雷器市場で約70%のシェアを誇る雷のスペシャリスト。避雷器製造から雷害対策コンサルティングサービスまで総合的な雷害対策サービスを展開しています。
アフリカでの事業概要:
アフリカのルワンダは世界で最も雷の発生件数が多い地域のひとつであり、落雷により年間100名近くが死傷し、PCや通信機器の故障等も頻発しています。水汲み時など屋外だけでなく、屋内でも落雷により電流が流れ込み被害にあう、収入源である家畜を落雷により失うなど、雷はルワンダの人々の生活にとって大きな脅威となっています。しかし、雷害対策は不十分で、人々の雷に対する正しい知識も不足しているのが現状です。同社はインターンシップに来たルワンダ人留学生から現地の雷被害の甚大さを知り、雷害対策を改善したいとの思いから何度も現地を訪問。ルワンダ災害対策・難民問題省等と協力し、人々に雷害対策技術や機器の正しい設置方法等を伝えるとともに自社の海外ビジネス展開の足掛かりとするための現地調査を行われました。
2015年にAbeイニシアティブで来日したルワンダ人学生をインターンとして神戸情報大学院大学より受け入れ、ルワンダが激雷地域であると知りました。アフリカに経験のあったトップの判断により、ルワンダの雷害状況について調査のために出張したことが、そもそものきっかけです。
その後、経産省、JICAのサポートを受けながら、ルワンダの雷害対策、機器の対策、人的な対策案件を実施しています。最初に受け入れたルワンダ人学生は現地に会社を設立し、現在もコンサルタントして一緒に活動中です。
ルワンダでの現地調査が開始してから約3年間、ルワンダには十数回行かせていただきました。また、ルワンダだけでなく、ケニア、モザンビーク、ナイジェリアと他のアフリカ諸国への出張の機会も増えています。さらに来日した要人や、本邦関係者、外務省、経産省、TICAD関係者等、お話を聞かせていただく機会も増えていますが、皆さま、それぞれのお立場で、アフリカの将来や、意義、役割等、熱く語られており、個人的にも、情報収集に努め、少しでも熱い思いに近づけるよう、自分は何ができるのか、次のステップをどう踏み出すのか考え、Sustainableなビジネスの確立を目指しています。
援助からビジネスへ、市場としてのアフリカの可能性を追求しています。大手でもスタートアップでもない、典型的なSMEである当社は、雷を切り口とした独自の技術で、国内のプレゼンスを確立しており、2019年にはアフリカ事業室を設立し、アフリカに注力する体制を構築しています。現在のJICAプロジェクトが終了する2021年までに、ビジネスの具体化を図ることが責務です。
井上さんのお話をより深く聞きたいという方は、サイドイベントへぜひお越しください!
おかげさまで沢山のご応募をいただき、参加登録受付は終了いたしましたが、満員御礼、ご好評につきYouTubeでのライブ配信を行うこととなりました!
8月28日(水)16:00~、お手持ちのスマートフォン、パソコンから下記URLにアクセス頂き、ディスカッションの様子をリアルタイムでぜひご鑑賞ください!
(注)音声配信は日本語のみとなっておりますのでご了承ください。
大学卒業後、メーカーで一貫して製品の輸出ビジネスを担当。駐在はクゥエート、カタール。マーケットとしては、東南アジア、南西アジア、欧米諸国、中近東向け案件で、4年前までアフリカビジネスの経験は一切なかった。
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